医療法人社団百子会 やまな病院

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理事長のアトリエ

第4回 「受験者の声と面接」 2001
2.6

去る1月末、この地の医師会が運営する看護学校の入試がありました。

日曜日の午後から医師会の会長以下副会長、担当理事の方々面接に当たりました。面接の前の打ち合わせと雑談の中で、それぞれの昼の献立を尋ねましたところ、美術館の食堂のカレー、
大統領ラーメン、マクドナルドのハンバーガー、セルフうどん等々でした。日曜の昼ご飯の献立としては豪華とは程遠い内容ですが、まあ医師会幹部の実状はこんなものでしょうか。

さて、ここ数年、受験者の質の向上と強い意欲が印象的で、それは看護婦課程への進学率の向上という結果などで現れています。今年の受験者は開校以来最高の約70人。面接も二手に分けて延べ3時間以上も掛かりました。

受験者の大多数は大学、短大、高専の卒業者で学力のレベルは高く、受験の動機は長引く不景気を反映してか、第一に働きながら看護婦の資格を取れるのが大変に魅力。

第二は介護保険の影響で、「訪問介護員として働いてみて痛感しているが、簡単な介護しかさせて貰えない。もっと色々世話をしてあげたいが、看護婦の資格がないとそれが許されないから。」でした。

後者の「訪問介護員から准看護婦へ」という介護保険施行後の新しい流れは今後更に強まると思います。准看護婦(士)希望の熱心な人たち。

その強い要望の前には、「准看護婦廃止論」は根拠薄弱としか思えません。

日本全体として考えた場合、超高齢化社会の現状を見るにつけ、このような将来への意欲を持っている准看護婦(士)希望者の道を閉ざすことは大きな社会的損失だと思います。

ところが、このような准看護婦養成施設は激減し、岡山県でも数年前まで十数校有ったものが今や二校。看護の道はますます狭められ、同時に高学歴化しております。現場で働きたい強い意欲を持った若い人たち、そして彼らを心待ちにしている高齢の人々にとって、これからの看護婦養成制度は少なくとも明るい未来を期待できないのは確実です。

声高な「准看護婦廃止論」の本音は、現場で働く私共にとって単に正看護婦の地位向上という利己主義と映ります。今年の受験者の面接に当たり、彼らの声を看護の質の向上という建前で突き進んでいる看護連盟の諸賢姉様方に聞いてもらいたいものです。

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