医療法人社団百子会 やまな病院

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理事長のアトリエ

第17回「聴診器」 2007
6.28

聴診器は医師のシンボルみたいに思われているが、それは昔の話。
昨今では看護師さんの使用頻度も大変高い。

所で、聴診器の使い方を熟知していない内科医が意外と多いことを最近知った。使い方について、医師になった途端、今更尋ねるのも気恥ずかしく、同僚や先輩達も自信がないのに加えて、相手に失礼だろうと思って教えられない。

やむなく指導医の使い方を真似ているのが現状のようである。指導医の誤った使い方に誰も気付かないまま引き継がれて、今では正しいとは言えない使い方が当たり前になっているようだ。

昨今の情報過多の時代だから聴診器の使い方など簡単に調べられると思ったが、意外なことに、見つけるのに手間がかかる。

医師は聴診器で心音や呼吸音を丹念に聴き、胸部レントゲン写真を撮影する前に異常所見を見つけてやろう、心肥大とか心雑音を打聴診で判断してみようといった意欲がないと良い使い手にはならない。

聴診器は単にシンボルだけになってしまう。
何しろそれがなくても困らない時代だから。
私も新米の時は今の若い医師達と同じだった。

幸いだったのは、当時の指導医であった木村郁郎講師(現岡山大学名誉教授)が私を見かねたのであろう、理由を説明されながら使い方を丁寧に教えて下さった。

その後、結核病棟を担当した時、当時の病棟婦長さんが私の聴診手技を褒めてくれて嬉しかったし、そこへ回診に来られていた大藤助教授(元岡山大学長)も、私が教わったのと同じ手技で聴診しておられたのを覚えている。

聴診の手技は診断学の基礎。

成書にはなぜかこれがしっかり書かれていない。だから書いたものを読むよりも実地に正しく教わった方が正確であろう。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥というではないか。ついでに申せば、聴診器を首から掛けている姿は軽い。移動の時はそれをポケットへ入れておくとも教わった。

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