「胃の検査について」 2003
1.1
当院は胃の検診を受けにこられる方が多い病院です。
そんな中で胃カメラとバリウムを飲むのとどっちがいいかと良く聞かれます。
胃の検診はバリウムを飲む、いわゆる「胃透視」のことをいいます。
ですから、胃カメラは検診という括りでは受けられません。
別料金でもいいから胃カメラだけ受けるという方もいらっしゃいます。
胃透視でひっかかったら胃カメラも受けないといけない。
それなら初めからということでしょうか。
ここでよく考えていただきたいのですが、胃カメラは口から飲まないといけないため
だんだんと細くなってきています。
これは、同時にカメラの視野も狭いということが言えます。
つまり、見落としなく検査をするにはよほど念入りに見る必要があるということです。
その点、胃透視はバリウムを飲まなければいけませんが
全体を把握して、悪いものがあればその位置を特定できます。
ですから、胃透視をした上でのカメラはある程度悪いと思われる場所を限定してみることができます。
(もちろん、念のため全体を見ておきます。)
胃透視をして何も悪いものがなければ胃カメラは受けなくても済みます。
是非、検診で胃透視を受けていただいて
もし、何かあれば胃カメラで詳しく検査をして健康的生活を送っていただきたいと思います。