part1「膝の水を抜くとくせになる?」 2002
1.1
患者さんに膝の水を抜くことを告げると
「水を抜くとくせになりませんか?」とよく質問されます。
実際のところは、水を抜くから再びたまるのではなく、
膝の中で強い炎症が起きているから水がたまるのです。
正常でも関節内には1~2cc程度の水(関節液)があって
関節軟骨に栄養を与えたり、
関節をスムーズに動かすための潤滑油のような役割を果たしています。
水を抜く理由は、
- 診断のためで、関節にたまっている水(関節液)の性質を調べます。
- 痛みや圧迫感を軽くします。
- 関節内に軟骨保護剤を注射するとき、薬が薄まらないようにします。
水を抜くのは痛みを伴うので、必要最低限にしていますが、
どうしても必要なときはお許しください。