「自分にとっての1ランク上」 2002
1.1
僕は、放射線技師になってもうすぐ8年目に入ります。
まだまだ青二才です。
ただ、僕はいろんな事を後々まで引きずる性格なもので
その日の撮影を終わってからもう一度考え直したりしています。
あの撮影は角度がもう少しこうだったとか、別な撮影法が良かっただろうか、等々。
つまり、同じ失敗をしないように努力しているのです。
僕は余計な動きを減らす努力もし、撮影のスピードには自信があります。
再撮影も少ないと自負しています。
(先生方に目をつぶってもらっている部分はありますが。)
そんな僕は元旦に今年の目標を掲げました。
それは、1ランク上の放射線技師にステップアップすること。
とても曖昧な目標ですが、大変なことだと認識しています。
撮影の技術を磨くことやスピードアップは限界があります。
それに、こういった仕事は年数を積むことによる経験というものが大きくものをいいます。
僕にとっての1ランク上とはそれを除いた部分です。
何かというと、画像の質と被曝軽減の両立です。
これは非常に難しいことです。
X線写真(特にCRシステム)というものはたくさん浴びせた方がきれいな写真が撮れます。
(その病院のシステムにもよる。)
逆に、被曝軽減は画像の劣化に繋がるとも言えるのです。
浴びせ過ぎたり、逆に少な過ぎたりすることの無いように
今年は自分自身もっと勉強してどのような体格の方でも
同じような写真がとれるようにがんばりたいと思っています。
その為にはまず、このぐらいの体格ならこの条件という絶対的なものが必要です。
それをきっちり見定めて、当院の条件を標準化していかなければなりません。
今年の目標を達成するには時間がかかりそうです。